写真展情報
金森玲奈 写真展「ちいさな宝物」
【期間】
9月5日(金)〜23日(火) 【開催中】
12:00〜19:00(会期中無休)
【会場】
アップフィールドギャラリー
JR水道橋駅 徒歩3分、地下鉄九段下駅 徒歩10分
「猫が結んだ人の輪」
東京駅丸の内口前の公園には、多年に渡り猫を捨てる不心得者が後を絶たなかった。その状況に心を痛めた人々の輪が生れ、地域猫として保護するボランティア活動が日々行われていた。
2001年、私が撮影した東京駅の猫の写真が雑誌「東京人」に掲載された。それを見て公園に現れたのが、当時写真大学の学生だった金森玲奈さんである。
彼女は単に猫の写真を撮るだけでなく、進んで活動を手伝いながら、ボランティアと彼らが不在の時に猫を見守っていたホームレスの男性たちとの親交を深めた。
2002年の夏、彼らの元に衰弱した子猫が託され「さくら」と名付けられた。痛々しいその身体が、辛く哀しい過去を物語る。明日をも知れぬ命でありながら、ひたすら生を渇望するその姿に心を打たれた彼女は、心優しい人々に包まれ成長していく子猫を撮り続けた。
2004年、それは写真展、写真集として結実する。 その後も東京駅に通い続けた彼女は、病に冒され次第に体調を悪化させていくさくらの身を案じ、家に引き取る決意をする。その存在はもはや単なる被写体ではなく、大切な宝物になっていたようだ。
折しも「丸の内マンハッタン計画」による周辺の再開発は一段と活発化し、あたかもそれに呼応するかのように交通事故死や、病死、行方不明になる猫が相次いだ。
現在の丸の内口に、当時の面影は何一つ残っていない。しかし彼女の写真には、変貌する東京の表玄関で猫と人とが交流していた切なくも楽しかった日々が克明に捉えられている。
皆が集う場所は消失したが、猫たちが結びつけてくれた人の輪は今も繋がっている。
太田威重(写真家)
横田めぐみさん写真展について
更新情報
- 写真展情報を更新しました。[ 2008-9-7 ]
- 更新が滞っていてご迷惑をおかけしています。[ 2008-9-6 ]
- 写真展情報を更新しました。[ 2008-6-30 ]
- フォトグラファーMy pageに坂本秋夫写真館を追加しました。[ 2008-6-7 ]
- 写真展情報を更新しました。[ 2008-5-30 ]
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